SCHEDULE（展示・イベント情報）トーキヨーライトルーム

2015.12.21-2016.1.13	EVENT HORIZON　小松透 Komatsu Toru
2015.12.14-12.20	バンコク街景色 2　佐藤圭司 Sato Keiji
2015.12.07-12.13	ike:pocha　篠塚祐介 Shinozuka Yusuke

2015.12.21-2016.1.13

EVENT HORIZON

小松透 Komatsu Toru

EVENT HORIZON
2015.12.21-2016.1.13 (12:00〜19:00 )
2015.12.29から2015.1.3まで休廊

2015.12.14-12.20

バンコク街景色 2

佐藤圭司 Sato Keiji

バンコク街景色 2
Bangkok City View 2

2015.12.14-12.20 (12:00〜19:00)

2015.12.07-12.13

ike:pocha

篠塚祐介 Shinozuka Yusuke

ike:pocha
2015.12.07-12.13 (12:00〜19:00)

サロン・ド・トーキヨー・フオト・アンデパンダン vol.09 大賞受賞個展

ike:pochaについての一つの余聞

「おいおい、どうなっとるんかね(駄洒落)、ハンソン？」

「うん、これって悪くないですよ、旦那」

というような次第でドーナツが誕生した。

「ドーナッツ」村上春樹

ところで、最初のike:pochaをいつ何処で撮影したかご存知ですか？　知らないでしょう。僕は知っています。

ike:pochaを初めて撮ったのは2005年、日曜日のクリスマスで、場所は多摩川と東名高速自動車道が交差するあたりの河川敷です。その日、23歳の僕と友人のSは前日から新宿御苑で飲み明かした勢いのまま、二日酔いで撮影行に出かけました。

新宿まで歩いて小田急線で和泉多摩川まで行き、そこから登戸側に水道橋を渡って、川に沿ってくだりました。少し行ったところで枯れた藪を抜けると、猫の頭くらいの石が転がる河原に出ます。その中を歩きながら「いい感じの石」をSと見つけて比べ合ったり、水切りをしながら写真を撮っていました。12月25日の寒々しい多摩川には、僕らしかいませんでした。

流れが川崎側に大きく蛇行するあたりにさしかかったところで、ただなんとなく足元の石を拾って投げました。投げた石が放物線を描いて水面に落ちた瞬間、＊＊＊＊と水柱が立ちます。その瞬間をネオパンを詰めたヘキサーで撮ったのが、最初のike:pochaです。その後10年撮りつづけることになるなんて、思ってもみませんでした。